面倒な紙管理にサヨナラ。新サービス「ゲンバト」が提供する“現場にちょうどいいデジタル”とは?

2024.03.08

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2024年2月21日にスタートした新サービス「ゲンバト」は、ソフトウェア機能をインターネットなどのネットワーク経由で利用できるSaaS(サーズ/Software as a Service)型のプラットフォームだ。その立ち上げに至った背景や、製造現場の慢性的な課題を解決しうるサービスについて、ゲンバト推進室長の藤川が語った。

現場のために、現場とともに、


労働人口の減少をはじめ、デジタル活用の遅れや技術の承継問題など、ものづくり企業の現場が抱える課題は山積している。着手しなければ、と思いつつも、手が回らずにいる企業も多いのではないだろうか。



ものづくり企業が抱える3つの課題
1.人口減少にともなう労働人口の減少とマーケットの縮小
 ●必要な人材を採用できない、EV化による金属加工の減少
  ➡新たな取引業界の開拓など、生き残りをかけた変革が必要
2.技術(事業)の承継
 ●中小製造業の高い技術力は、大企業が高品質な製品を生み出すために不可欠
  ➡製造業の技術は日本の宝であり、承継問題は今後の日本の課題
3.IT(デジタル)活用の遅れ
 ●技術力への自負とIT(デジタル)導入コストへの懸念から、
  日本のIT(デジタル)活用は他国に遅れをとっている
  ➡日本の生産性向上のためには、IT(デジタル)を活用した生産性向上が不可欠

そんなものづくり企業の現状を受け、日本のものづくりに70年以上携わってきた山善が満を持してリリースした新サービス。それが『ゲンバト』だ。



山善_藤川 浩一

デジタルを活用した生産性の向上が急務とは分かっていても、「デジタル人材がいない」「ノウハウがない」「コストがかけられない」というのが現場の気持ちでしょう。こうした中小製造業の生産性向上に貢献することが、今、山善がやるべきことだと考え『ゲンバト』を開発しました。

キャッチーなネーミングには「現場とともに、」という思いが込められている。ものづくり企業の視点に立ち、現場をサポートする伴走者として寄り添い続けてきた、「ともに、未来を切拓く」をパーパスに掲げる山善ならではのネーミングだ。


“現場にとってちょうどいいデジタル”をコンセプトにした、「使いたいものだけ」、「すぐに始めることができる」、しかも「安価で手軽」なデジタルサービスです。ものづくり企業の現場に寄り添ったサービスを、サブスク型、つまり使った分だけ課金する仕組みで提供する、生産財商社初※のシステムです。

※生産財を取り扱う商社が提供する製造業向け複合型 SaaS プラットフォームとして(自社調べ/2024年1月末現在)


必要なサービスだけをリーズナブルに

現在利用できるサービスは全部で10種類です。「図面管理」「不良記録」「設備管理」「エンムスビ」という、山善オリジナルの4種類のサービスに加え、パートナー企業が提供する6種類のサービスも利用可能だ。



では具体的に『ゲンバト』で何ができるのか見ていこう。

ポイント①クラウド上で一括管理



図面管理」「不良記録」「設備管理」のオリジナルサービスを使用すれば、図面や設備の管理・記録が、面倒な紙での管理から解放され、セキュリティを担保したクラウド環境で一括管理できる。図面の所在を誰かに確認したり、書類を引っ張り出して過去の資料を探すといったムダな時間が削減でき、然るべき業務に時間を割けることは、現場の大きな助けになるだろう。また、「図面管理」と「不良記録」を一緒に使えば、図面をもとに製作された製品で発生した不良記録を連携して管理できるのだ。

<導入企業様のお声>
タナカマシーナリー株式会社 専務取締役 田中 亨育(たなか きょうすけ)様>


紙管理だけでは、作業効率の向上に難しさを感じていました。特に図面は、どれが最新なのか、紙管理ですと履歴を追うことができず、トラブルが発生するリスクがありました。「ゲンバト」の「図面管理」で一元管理することで、全員が最新図面を把握でき、日々の作業の“見える化”に繋がりました。

ポイント② 自社と顧客を結ぶマッチングサービス


エンムスビ」が提供するのは、完成品メーカーとものづくり企業の新たな出会いの場。完成品メーカーが自社の抱える課題を公表し、『ゲンバト』登録企業はそのソリューションを提案できる。営業活動や自社の技術力のPRに人的リソースをかけられないものづくり企業の力強い味方だ。

<導入企業様のお声>
タナカマシーナリー株式会社 専務取締役 田中 亨育(たなか きょうすけ)様>


今までは、新規開拓にリソースがかけられず、引き合いに関する紹介は、お取引先さまなど周囲の方に限られていました。「エンムスビ」は、手軽に全国の様々な企業さんと接点をもち、製品をアピールできる場であるため、とてもメリットを感じています。多数の完成品メーカーさんと関係が深い山善さんだからこそ、マッチング対象となる企業さんがどんどん増えていくと思い、期待しています。

さらに、パートナー企業のサービスとして「人材確保」「M&A」「写真・動画活用」に関するサービスを展開。現場で抱える課題にあわせて、最適なサービスを選択して利用できる。



【人材確保】


1つの窓口から、1000人の人材紹介会社へ。
人材獲得のチャンスを広げる
https://genbato.jp/partner_service/circusagent.html


正規雇用することが難しいプロフェッショナル人材を、「副業」という形で獲得できます。
https://genbato.jp/partner_service/skillshift.html

【M&A】


理想の事業承継の実現を支援する売り手専属のエージェントサービスです。
https://genbato.jp/partner_service/risonalma.html


成約数No.1、ユーザー数No.1※5のM&A総合支援プラットフォームでM&A買収案件を探すことができます。
https://genbato.jp/partner_service/batonz.html

【写真・動画活用】


製造現場を写真で見える化。納期・進捗管理を簡単に行えます。
https://genbato.jp/service/proceedcloud.html


教育動画作成サービス。現場のノウハウをスマホで撮影して可視化できます。
https://genbato.jp/partner_service/tebiki.html

ポイント③オリジナルサービスは、月額1~2万円から!
選択型サブスクリプション


ゲンバト」は、サブスクリプション(定期課金)型だから、大きな初期投資は必要なし。オリジナルサービスは、月額1万円~2万円で始められるリーズナブルな料金設定で「使用したいサービスだけ」を選択できるから、最低限の投資で業務改善を最大化できる。

<導入企業様のお声>
株式会社盛光SCM 代表取締役 草場 寛子(くさば ひろこ)様


「システム導入に数千万円かけたのに、実際に使われているのはその1~2割程度というのが、現場の実情です。必要なサービスだけをリーズナブルに使える『ゲンバト』は、まさに現場にとって“ちょうどいいデジタル”だと思います。「伴走型で製造業のみんなと一緒に作っていこう」というSaaS※であり、これからのサービス展開に期待しています。」

※「Software as a Service」の略称で、サービス提供側で稼働しているソフトウェアを、インターネットなどを経由して、ユーザーが利用できるサービスのことです。

“お試し”での利用も歓迎

まずは「ゲンバト」を気軽にご利用いただきたい。その思いから、2024年12月末までオリジナルサービスは無料。導入支援もしっかりと行っていくと語る藤川の頭の中には、「ゲンバト」が日本のものづくりを支える青写真が描かれているようだ。



ゲンバト』を利用することで、皆さまの生産性が向上し、収益機会が増え、新たな投資意欲が湧きあがり、そして現場に必要なモノをお届けする。このサイクルを通じて、日本のものづくりを元気にすることへ貢献し、日本のものづくり産業のエンパワーメントに寄与したいと考えています。

「製造現場にちょうどいいデジタルを」。その真髄を、ぜひこの機会に体験してみてほしい。

各サービスはこちらから
https://genbato.jp/service/index.html

PROFILE
藤川 浩一

営業本部 営業企画部副部長
ゲンバト推進室長

2020年4月中途入社。前職 (金融業) の経験を活かし、営業企画部で業務提携や新規事業創出などの業務に従事。ゲンバトは、企画立案から参画し、2022年8月からは室長として開発・推進に取り組んでいる。工場見学が大好きな中小企業診断士。

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